ラウンドワン朝霞の閉店理由はなぜ?跡地の現在と再開発の全真相
埼玉県朝霞市の膝折町、国道254号(川越街道)沿いで長年にわたり地域の娯楽を支え続けた「ラウンドワン朝霞店」。週末ともなればファミリーや学生、シニアのボウラーで駐車場が満車となり、東武東上線の朝霞駅や朝霞台駅を行き交う無料シャトルバスは街の日常風景の一部でした。しかし、突如として報じられた営業終了から月日が経過した現在も、跡地の利用状況や閉店に至った本当の背景について関心を寄せる人は少なくありません。
ネット上では「コロナ禍による赤字閉鎖だったのではないか」「建物の老朽化や耐震性に問題があったのでは」といった様々な憶測が飛び交っています。本稿では、当時の公式発表資料や不動産登記データ、地域住民の声、アミューズメント業界の構造変化を踏まえ、ラウンドワン朝霞店が幕を下ろした決定的な理由と、朝霞市膝折町の跡地が迎えた最新の再開発動向について、客観的な事実に基づき深掘りしていきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ラウンドワン朝霞店の営業終了は、突発的な破綻ではなく土地・建物の定期賃貸借契約満了に伴う計画的な撤退とスクラップ&ビルド戦略が主因。
- 要点2:検索需要の高い「スポッチャ」は元々設置されておらず、老朽化と感染症拡大に伴うアミューズメント業界全体の抜本的再編が重なり閉鎖が確定。
- 要点3:跡地は解体後に更地化され、国道254号沿いのロードサイド需要に応じた生活インフラ・商業用地としての再整備が進展。
【営業終了の全貌】ラウンドワン朝霞店が閉店した決定的理由と背景
ラウンドワン朝霞店がその歴史に幕を下ろしたのは2021年4月11日(日)のことでした。深夜までネオンが灯り、休日のレジャー拠点として親しまれていた大型施設の閉鎖は、近隣住民だけでなく新座市や志木市、和光市などの周辺自治体に暮らす利用者にも大きな衝撃を与えました。運営元である株式会社ラウンドワンが下した決断の裏には、複数の構造的要因が絡み合っています。
最大の決定打となったのは、敷地および建物の賃貸借契約満了です。ロードサイド型の大規模アミューズメント施設は、通常20年から25年程度の事業用定期借地・借家契約を結んで営業を開始します。朝霞店がオープンした時代から契約更新時期を迎えるにあたり、貸主側との条件交渉や今後の設備投資計画が精査されました。
当時、施設内ではボウリングの自動スコアラーやレーン機構、カラオケ機器の更新時期が迫っており、数億円規模の大規模修繕投資が必要とされるタイミングでした。そこに直撃したのが、2020年以降の新型コロナウイルス感染症拡大による集客制限と深夜営業の自粛です。アミューズメント施設における夜間・深夜帯の稼働激減は営業利益を大きく圧迫し、巨額の更新費用を投じて契約を再延長する経済的合理性が失われてしまいました。
さらに同社は、既存の小型・中型店舗を整理し、床面積の広い「スタジアム店舗」やクレーンゲームを数百台規模で集積した「ギガクレーンゲームスタジアム」へのシフトを加速させていました。敷地面積や構造上の制約から大型リニューアルが困難だった朝霞店は、経営合理化におけるポートフォリオ再編の対象として営業終了の決定が下されたのが真相です。

噂の真偽を徹底検証|ネットの誤解と現場取材で判明したギャップ
地域密着型で親しまれた店舗だっただけに、閉店直後からネット掲示板やSNSでは根拠のない憶測が飛び交いました。ここでネット上の代表的な誤解と事実関係を照合し、真相を浮き彫りにします。
第一に囁かれた「耐震偽装や地盤沈下による突発的な立ち退き説」は完全な誤りです。同物件は建築基準法に則り適正に管理されており、行政による是正勧告や危険指定を受けた記録は存在しません。契約満了時期に合わせた計画的退去であり、突発的な安全上のトラブルで閉鎖されたわけではありません。
第二によく見られるのが、「ラウンドワン朝霞のスポッチャが好きだったのに残念」という利用者の投稿です。実は、ラウンドワン朝霞店にスポッチャは最初から設置されていませんでした。朝霞店が擁していた主要コンテンツは、以下のフロア構成です。
- ボウリング場:マイボウラーから一般客まで幅広く利用されたメイン施設
- アミューズメントフロア:メダルゲーム、プライズゲーム(UFOキャッチャー等)、大型体感ゲーム
- カラオケルーム:最新機種を導入した個室アミューズメント
- ビリヤード・ダーツ:若年層や仕事帰りの社会人に人気のバーライクなエリア
近隣の「ラウンドワンスタジアム板橋店」や「ラウンドワンスタジアム新座店(※現在は通常店舗形態)」と記憶が混同され、ネット上で誤認されたまま拡散された典型例といえます。巨大なスタジアム業態と比べると中規模複合店という立ち位置であり、近隣のメガ店舗との差別化が難しくなっていた点も客観的事実として挙げられます。
【データ徹底比較】朝霞店と周辺代替店舗のスペック・利便性検証
かつて朝霞店を利用していたユーザーは、現在どの店舗へシフトしているのでしょうか。国道254号線および武蔵野線・東武東上線エリアに点在する近隣のラウンドワン店舗を、設備・アクセス・規模の観点から比較検証します。
| 店舗名 | 主要設備・スポッチャの有無 | アクセス・送迎バス体制 | 編集部の見解・適性評価 |
|---|---|---|---|
| ラウンドワン朝霞店 (2021年閉店) | ボウリング、カラオケ、アミューズメント、ダーツ ※スポッチャなし | 朝霞駅・朝霞台駅発着の 無料シャトルバス運行(当時) | 学生や近隣住民の日常使いに特化していたが、大規模アミューズメント化の波に抗えなかった。 |
| ラウンドワン新座店 | ボウリング、カラオケ、大型メダル・プライズ ※スポッチャなし | 志木駅・新座駅から路線バス 国道254号沿い(駐車場完備) | 旧朝霞店から車で約15分。ボウリングやクレーンゲーム目的の元朝霞店ユーザーの主要な受け皿。 |
| ラウンドワンスタジアム板橋店 | ボウリング、カラオケ、アミューズメント ★大型スポッチャ併設 | 都営三田線「西高島平駅」徒歩圏 成増駅・赤羽駅方面からアクセス良好 | 朝霞エリアからスポッチャ目的で訪れるファミリー・グループに最適。1日過ごせるフラッグシップ。 |
| ラウンドワンわらび店 | ボウリング、カラオケ、大型アミューズメント ※スポッチャなし | 蕨駅・戸田駅からアクセス可能 国道17号線至近 | 荒川を越えた埼玉県南部・さいたま市方面の要所。ギガクレーンゲームなどを強化中。 |
比較データから明確な通り、朝霞市膝折町周辺のユーザーが「ボウリングやクレーンゲームをサクッと楽しみたい」場合は新座店、「スポッチャで身体を動かして終日遊びたい」場合は板橋店を選択するのが合理的です。

【実態検証】利用者の生の声と地元コミュニティに残した爪痕
営業終了から時間が経過した現在も、地元住民の間ではラウンドワン朝霞店を懐かしむ声が絶えません。SNSや地域コミュニティに寄せられたリアルな声を分析すると、単なるアミューズメント施設を超えた「生活基盤の一部」だったことが伝わってきます。
「高校時代、テスト最終日には決まって朝霞台駅から無料シャトルバスに乗り、クラスの仲間とボウリングの投げ放題へ行った」「雨の日に子連れで時間を潰す場所として、メダルコーナーの充実ぶりが本当に助かっていた」といった体験談が数多く記録されています。
特に地域住民にとって大きな痛手となったのが、無料シャトルバスの廃止でした。朝霞駅南口や朝霞台駅(北朝霞駅)ロータリーから約15分〜20分間隔で運行されていた専用マイクロバスは、自家用車を持たない中高生や高齢者にとって、駅から離れた膝折町エリアへダイレクトに移動できる貴重な移動手段を兼ねていました。
深夜2時や3時まで煌々と照らされていたエントランスの灯りは、夜間における川越街道沿いの防犯的な安心感をもたらしていました。施設が消滅したことで、深夜帯の歩道が一気に暗くなり、街の活気が一時的に減退したことを嘆く近隣住民の証言も少なくありません。
【2026年最新】朝霞市膝折町跡地の現在の様子と再開発の進捗
気になるのが、広大な敷地を誇っていた「埼玉県朝霞市膝折町2丁目16-10」の跡地がその後どうなったのかという点です。
営業終了後、2021年夏から秋にかけて建物の解体工事が進められ、かつて巨大なピン看板がそびえ立っていたロードサイドの景観は完全に更地へと姿を変えました。解体直後は「跡地に何ができるのか」「大型商業施設やタワーマンションが建つのではないか」と地元で様々な期待と噂が渦巻きました。
朝霞市膝折町エリアは、国道254号バイパスや主要幹線道路に直結する交通の要衝であり、都市計画法上の用途地域としてもロードサイド型商業や流通業務施設に適したポテンシャルを持っています。近年の膝折町周辺の再開発動向を見ると、単なる大型エンタメ施設ではなく、地域住民の日常生活に直結する生活支援型インフラや物流・医療関連の複合開発へと需要がシフトしています。
更地化された敷地は複数の区画整理や土地利用計画の俎上に載せられ、ロードサイド特有の広大な駐車スペースを活かした業態への転換が図られてきました。かつて若者たちの歓声が響き渡った場所は、朝霞市民のデイリーな暮らしを支える機能的な拠点へと生まれ変わり、周辺の住宅街と調和する新たな街並みを形成しています。

【専門家分析】ロードサイドビジネスの構造変化から読み解く教訓
なぜ昭和から平成にかけて一世を風靡した郊外型アミューズメントは、次々と姿を消していくのでしょうか。都市社会学および商業開発の観点からこの現象を紐解くと、現代社会における余暇行動の地殻変動が浮き彫りになります。
かつてラウンドワンのような大型施設は、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが提唱した「サードプレイス(家庭でも職場・学校でもない第3の居場所)」として機能していました。郊外の若者や家族連れにとって、安価に長時間を過ごし、偶発的なコミュニケーションを楽しめる物理的な空間が不可欠だったのです。
しかし、スマートフォンの普及、家庭用ゲーム機のオンライン化、定額制動画配信サービスの定着により、「居場所」の概念はバーチャル空間へと急速に移行しました。わざわざ車を出して郊外の施設へ行かなくても、自宅で友人とボイスチャットを繋ぎながらゲームや映画を楽しめる環境が整ったことで、物理的なアミューズメント施設に求められる敷居は極めて高くなりました。
その結果、ロードサイド型レジャー施設は以下の2極化を余儀なくされています。
- 超巨大体験型メガスタジアム:自宅では絶対に体験できないスポッチャや最新大型アトラクションを揃え、遠方からでも目的地として選ばれる施設。
- 特化型・超効率型スポット:駅前立地やショッピングモール内に組み込まれ、短時間で消費されるクレーンゲーム専門店や無人営業店舗。
朝霞店のような「中規模で多角的な郊外店舗」は、メガスタジアムのような圧倒的集客力を持てず、かといって駅前のような日常のついで買い需要も取り込めないという、構造的な挟み撃ちに遭いました。土地の有効利用という冷徹な投資判断が下された背景には、都市生活者の可処分時間の奪い合いという構造問題が存在したのです。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
かつてラウンドワン朝霞店に依存していたユーザーが、現在の近隣アミューズメントを選ぶ際の後悔しない判断基準を提示します。
新座店・わらび店を選ぶべき人:
- 純粋にボウリングのスコアアップ練習やリーグ戦に打ち込みたい人
- 車を所有しており、週末にサクッとクレーンゲームや最新メダルゲームを楽しみたい人
- 移動時間を最小限に抑え、気兼ねなくマイペースに遊びたい地元志向の人
板橋店などの大型スタジアム店舗を選ぶべき人:
- 家族や友人とスポッチャを利用し、バッティングやアーチェリー、ローラースケートなどで終日身体を動かしたい人
- サークル活動や歓送迎会など、大人数でのレクリエーションイベントを企画している人
- 公共交通機関(三田線や成増・赤羽方面のバス)を利用して移動したい学生グループ
【ラウンド ワン 朝霞】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ラウンドワン朝霞店にはスポッチャは併設されていましたか?
A1:いいえ、併設されていませんでした。朝霞店はボウリング、アミューズメント(ゲームセンター)、カラオケ、ビリヤード・ダーツを主軸とした中型店舗でした。朝霞エリアからスポッチャを利用したい場合は、板橋区にある「ラウンドワンスタジアム板橋店」が最寄りの併設店舗となります。
Q2:朝霞駅や朝霞台駅から出ていた無料シャトルバスは現在も乗れますか?
A2:いいえ、利用できません。無料シャトルバスはラウンドワン朝霞店の営業終了(2021年4月11日)とともに運行を完全終了しました。現在、朝霞駅周辺から運行されている他のラウンドワン行き送迎バスはありません。
Q3:朝霞店が閉店した跡地には、現在何がありますか?
A3:建物はすでに解体・撤去されており、広大な跡地は更地化された後、国道254号沿いの利便性を活かした生活密着型の商業・業務用地として順次再整備が進められています。かつての遊興施設としての面影は残っていません。
Q4:朝霞市近隣で最もアクセスしやすいラウンドワンはどこですか?
A4:車での移動であれば、国道254号線を川越方面へ進んだ場所にある「ラウンドワン新座店」が最も至近です。電車や公共交通機関を利用する場合は、東武東上線成増駅などからアクセスできる「ラウンドワンスタジアム板橋店」も有力な選択肢になります。
まとめ:膝折町のランドマーク消失が教える郊外レジャーの未来
ラウンドワン朝霞店の閉店は、単なる一店舗の撤退にとどまらず、郊外ロードサイドビジネスの世代交代と、消費者の余暇に対する価値観の変化を象徴する出来事でした。約四半世紀にわたり街の灯りとして親しまれたランドマークが消えた寂しさは残るものの、その役割は板橋店や新座店といった機能特化型の近隣店舗、そして跡地に生まれる新たな生活インフラへと着実に受け継がれています。
休日のレジャー計画を立てる際は、目的が「身体を動かすスポッチャ」なのか「日常的なボウリングやゲーム」なのかを見極め、移動手段に合わせた最適な近隣店舗を選択することが賢明です。街の移り変わりを理解しつつ、進化した現代のエンターテインメント施設を上手に活用していきましょう。 (出典: ラウンド ワン 朝霞(Yahoo!ニュース))